Medical Tribune 2000年2月10日 ©︎鈴木吉彦 医学博士
海外で利用する② 出発前に携帯電話を用意
海外でモバイルする
モバイルPCを海外まで持参し、ホテル以外のところから日本に電子メールを送ったり、受信するには、携帯電話を持つしかありません。海外の学会で入手した内容や画像を、会場からそのまま日本に送ることも可能になります。
そのためには、日本の航空を出発するとき、海外で利用できる携帯電話をレンタル業者から借ります。ただし、サービスによっては、電話を欠けた時だけでなく、受信したときにも通話料が取られることもあるらしいので注意が必要です。さらに、ヨーロッパ、アジア、オセアニア限定という場合もあります。値段は競争が激しくなると安くなるのでしょうが、レンタル料は1日1,500円くらいでしょう。
こうした情報もインターネットのホームページ(例えば、http://www.soniyfinance.co.jp)から入手しておいて、出発前には、少し早めに空港について、搭乗前に手続きを済ませておけば安心です。なお、米国の空港でも、携帯電話レンタルサービスがあるらしいのですが、英語でやり取りするのも面倒なので、日本人はあまり使わないようです。
中国での利用
筆者が上海で花園ホテルに滞在したとき、各部屋にはインターネットの解説書が置いてあって、Windows95におけるセットアップが書いてありました。料金は1分間40円程度で、ホテルであることを考えると高い値段ではありませんでした。電子メールをチェックするだけなら1分もかからないので高いとは感じませんでした。筆者の場合、上海大学に栄養管理ソフト(http://www.sonet.ne.jp/viviane/)をプレゼントするために、4メガのファイルをダウンロードしましたが、料金にして1600円くらいでした。上海や香港以外の中国では、インターネット事情はまちまちです。旅行する前に、チェックしておいた方がよいでしょう。
東南アジアでの利用
シンガポールには、日本のプロバイダーが運営しているサービスもあります。しかし、シンガポール以外の東南アジアでは、インターネットの利用は困難です。観光や学会などで旅行する事が多いバンコクの一流ホテルでも、インt〜アネットの設備がなく、困った経験があります。Conciergeに聞いても、ビジネスセンターに行っても、インターネットについて満足に説明できる人がいない事が多いのです。ですから、日本人がよく滞在するホテルよりも、ビジネスマンが利用するホテルを選んだ方が、インターネットが設置されている確率が高いかもしれません。
WebMailの利用は英語で
インターネットのホームページ上には、メールソフトを持っていなくても、電子メールの送受信を確認できるサービスがあります。これをWebMailと読んだりします。モバイルPCがなくても、訪問先にインターネットを接続し、ホームページを閲覧する機能があれば、メールをチェックできます。しかし、日本語のフォントがない事が多いため英語でやりとりするしかありません。モバイルPCが普及してきたためか、このWebMailサービスは最近はあまり話題にならなくなりました。