第8回 役立つ情報は、購入する(有料情報サービスについて)
MEDIAPEX インターネット進化論 1999年7月15日 第199号 ©︎鈴木吉彦 医学博士
インターネットの長所は安くて速くて場所を選ばないこと
インターネットで情報入手するメリットは、「安く購入できること」「早く(速く)入手できること」「どこからでもいつでも入手できること」の3点にあると言ってよいでしょう。以前は高額なサービスだったものが、破格の値段で入手できるようになることは、Mediproのみならず、プログラムソフトの入手や海外での新聞の購読、海外雑誌の購読などの際でも同様です。
「早く入手できること」は、新聞やニュースなどの分野で威力を発揮します。「速く入手できること」は電子メールや情報をダウンロードする時に威力を発揮します。そして、「どこからでもいつでも入手できること」は、自宅からも、病院からも、当直室からも、インターネットにアクセスできる環境があれば、どこからでも、いつでも利用できることです。最近では、PHSや携帯電話などのモバイルツールを利用することでその便利さは広がっています。紙や雑誌、電子ブックなどの従来の情報メディアでは、こうしたメリットは確保できません。
情報購入のシステムがなければ良いコンテンツは提供されない
しかし、どんなに便利なインターネットのシステムでも、利用者にとって最終的に使い続けるかどうかは、内容や質や量が最も大事なポイントです。優れた内容のコンテンツが入手できなければ、利用者は時間の無駄になるだけです。そして、良い情報を提供してくれる情報提供社(information provider, IPと略します)に当然、対価が払われなければなりません。そのためには、利用者には役立つ情報を購入してもらう、つまり、お金を払ってもらう必要があるわけです。インターネットでは、こうした情報に対してお金を払うシステムを「有料情報をオンラインで購入する」と呼びます。
有料情報サービスシステム
Medipro内の有料情報コンテンツは、So-netの有料情報サービスというシステムの上で動いています。情報コンテンツを購入する場合、利用者側は料金を支払うことが課せられるわけで、それを一般に、オンラインでの「課金」と呼んでいます。
So-netの課金システムでは、値段は月額制と件数課金制の2種類があります。サービスごとに課金システムが異なりますので、その違いを理解したうえで利用する必要があります。
なお、月額制というのは、毎月固定料金で使い放題になるサービスです。件数課金制というのは、1件ダウンロードしたり、1ファイルを入手するたびごとに料金が発生するシステムです。クレジットカード支払いが原則ですが、個人でも法人でも申し込みが可能です。
So-netの課金サービスは、共通のIDとパスワードで利用できる
前述した医療・健康関連の有料情報サービスは、いずれもSo-netの有料サービスなのでシステムは共通です。便利な点は、ひとつのサービスに登録すると、次のサービスを登録するとき、IDとパスワードを入力するだけで済むことです。つまり初回登録後は、面倒な手続きを繰り返す必要がなく、簡単に購入できるというわけです。
現在、医療関連の課金情報サービスの役立つ情報のほとんどがSo-netのMediproに集まっているといっても過言ではないでしょう(ちょっと宣伝ぽくなってしまいましたが…^^;)。
また、So-netの接続会員であれば、So-net接続会員用のIDとパスワードを入力するだけで、医療以外の情報でも簡単に購入できます(PostPetなど)。
課金購入システムはホームページで確認する
会員になるのも、退会するのも、ホームページ上に説明があります。それをよく読んでから会員登録してください。
なお、例えばMediproの有料情報サービスに関するホームページの説明はhttp://www.so-net.ne.jp/medipro/explain/pay-service.html にあります。また、薬業時報社の有料情報サービスとしては、Medical J Netや、ピルブックがありますが、それらの会員登録の説明画面は、Medical J NetではMediproのニュースコーナーに(http://www.so-net.ne.jp/medipro/login.html) 、ピルブックには(http://www.so-net.ne.jp/vivre/y-jiho/pillbook/howto.html) にあります。すべてSo-netの認証システムで共通化していますので、ひとつのIDとパスワードで複数の有料情報の利用が可能です。
多くの医療関係者は、いろいろな組み合わせでカスタマイズし、必要な情報を選択しているようです。