My Medipro

ドクターのためのインターネット講座 第11回

第11回 My Mediproとは? One-To-Oneとは?

MEDIAPEX インターネット進化論 1999年 9月1日 第202号 ©️鈴木吉彦 医学博士

情報量の膨大化は提供側と受信側の両者にとって問題

 コンピュータ画面は、15インチとか、17インチとか、物理的に制限されています。ノートパソコンになると、もっと小さくなります。その狭い画面に、たくさんの情報を表示するのは無理があります。とくに、更新頻度が高いホームページになると、注意していないと大切な情報を見過ごしやすくなります。情報提供側にとっても情報を読者に読まれにくくなります。

情報を個人個人に合わせて(カスタマイズして)表示

 このように世界でも人気があるホームページほど、パソコンの物理的空間には必要な情報が収めきれない、という問題に直面しています。それを解決するため、世界の潮流は、新しいコンセプトを採用するようになりました。それが、One-To-Oneと呼ばれる概念です。日本でも、マイクロソフト、リクルート、Yahoo、Netscapeなど、インターネット業界で最先端を走る会社は、このOne-To-Oneシステムを採用しています。

My Yahoo,My Netscape,などは有名です(My yahoo(http://my.yahoo.co.jp/)

My Netscape(http://netscape.com))。

医療分野における世界最初のOne-To-Oneシステム

 Mediproでは、世界で最初にOne-To-Oneシステムを採用しました。それが、My Mediproです。(URLは、http://www.so-net.ne.jp/medipro/login.html)。

 『My Medipro』は、従来のMediproの機能に、新システムであるOne-To-One機能と、医療関係者だけが利用できるという限定空間を築くという機能の、2つの機能を追加しています。これはアメリカのBroad Vision社からライセンス提供を受け、その技術の上にSony Communication Networkが独自に開発した技術を加えた新システムです。

My Mediproにある米国よりも勝る技術

 米国の医学関連サイトでも、One-To-One技術は普通に利用されています。一口にOne-To-Oneといっても、複雑な仕組みから単純なものまで、いろいろですが、例えば、Medscape(http://www.medscape.com/)では専門領域別にページが現れ、WebMD(http://webmd.com/)では疾患別にページが現れます。簡単なOne-To-Oneです。

 興味深いのは、米国糖尿病学会(http://www.diabetes.org/)などの学会ホームページにも、One-To-One技術が利用されていることです。登録すると、地域に合せ、内容が表示されるようになります。

 このように、インターネット先進国の米国では、One-To-Oneは広く利用されていますが、My Mediproで採用したOne-To-One技術は、上記のホームページの技術より、さらにレベルが高いOne-To-Oneです。それは、ホームページの一行、一画像ごとにカスタマイズした内容を表示させることができるからです。

 これによって、ひとつのホームページ空間の中に利用者が、ひとりひとりにあった内容の情報だけを、さらにより選んで表示させることが可能になります。

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